現実は華やかなドラマの世界とは異なる!

実際の医療現場と医療ドラマの世界とでは、大きな違いがあります。視聴者が興味を抱くように脚色されたドラマの世界では、看護師がお洒落なスタイルで過ごす場面が少なくありません。医療系のドラマを見ていると、未だにワンピースタイプの制服を着ていたり、派手目のメイクをしていたり、現実的な格好で働いていない看護師が多く登場するのを見かけてしまいます。実際に医療現場で働く看護師は、パンツスタイルの制服を着用していたり、過度なメイクやアクセサリーをしていないのが実状であり、感染所予防のためにマスクや手袋を身につけています。

しかし、中には医療ドラマを見ているうちに看護師という職業に憧れの感情を抱く人も少なくありません。そのため、ドラマの世界観を実際の医療現場だと取り違えてしまって、看護の現場に出てから幻滅してしまう人もいるようです。人の命に関わる医療現場はドラマで描かれるような華やかなものではないので、看護師を志す人は、そのことを理解しておく必要があるでしょう。

ただし、医療ドラマのように、看護師は華やかな職業ではありませんが、仕事に大きなやりがいがあるのは事実です。怪我や病気で運ばれて来た患者が回復していく姿を見ることは、働くうえでの励みになります。日勤と夜勤のシフトで生活が不規則になったり、急患の対応に追われたりなど、激務でもある仕事ですが、誇りを持って取り組めるのは紛れもない事実です。待遇面の良さや、長きにわたって働ける需要の高さも魅力であり、ドラマに登場する看護師のような華やかさはないものの、素晴らしい仕事であるのは確かでしょう。